「口の中がネバネバする」
「水がないと食事がしにくい」
「舌がヒリヒリする」
「口臭が気になる」
このような症状がある場合、口腔乾燥症、いわゆるドライマウスが関係しているかもしれません。
唾液には、お口の中を潤すだけでなく、汚れを洗い流す、細菌の増殖を抑える、食べ物を飲み込みやすくする、歯を守るといった大切な働きがあります。
唾液が減ると、口のネバつきやヒリヒリ感だけでなく、むし歯・歯周病・口臭・食べにくさ・話しにくさにつながることがあります。
口腔乾燥症の原因はさまざまです。
代表的なものには、加齢、ストレス、口呼吸、喫煙、脱水、薬の副作用、全身疾患などがあります。特に、睡眠薬や降圧薬などの薬の影響で唾液が少なくなることもあります。
また、口が乾くからといって水分をとるだけで改善するとは限りません。
唾液の量が少ないのか、口腔粘膜の潤いが低下しているのか、生活習慣やお薬が関係しているのかなど、原因を確認していくことが大切です。
当院では、口腔乾燥の状態を確認する方法のひとつとして、口腔水分計ムーカスを使用した検査を行うことがあります。
ムーカスは、舌の表面に専用のセンサーを軽く当てて、お口の中の潤いを数値で確認する機器です。測定は短時間で終わり、痛みもありません。
検査では、舌の先から少し奥の部分にセンサーを当てて測定します。口腔機能低下症の評価では、ムーカスなどの口腔水分計を用いて舌背中央部の口腔粘膜湿潤度を測定し、測定値が27.0未満の場合に口腔乾燥と判定されます。
「口が乾く」という感覚は、人によって感じ方に差があります。
同じくらい乾燥していても、強く不快感を感じる方もいれば、あまり自覚がない方もいます。
そのため、ムーカスのような機器で数値化することで、現在のお口の状態を客観的に確認しやすくなります。
また、保湿剤の使用、生活習慣の見直し、口腔ケアの改善などを行ったあとに、再度測定することで、状態の変化を確認しやすくなるのもメリットです。
お口の乾燥を放置すると、次のようなトラブルにつながることがあります。
- むし歯になりやすくなる
- 歯周病が悪化しやすくなる
- 口臭が強くなる
- 入れ歯がこすれて痛くなりやすい
- 舌や粘膜がヒリヒリする
- 食べ物を飲み込みにくくなる
- 会話がしにくくなる
特にご高齢の方では、口腔乾燥は「食べる力」や「飲み込む力」とも関係します。
口腔機能低下症では、口腔衛生状態、口腔乾燥、咬合力、舌や唇の動き、舌圧、咀嚼機能、嚥下機能などを総合的に評価します。
口の乾きが気になる方は、まず次のようなことを意識してみましょう。
- こまめに水分をとる
- よく噛んで食べる
- 口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する
- お口の保湿剤を活用する
- アルコールや喫煙を控える
- むし歯・歯周病の管理をしっかり行う
- 服用中のお薬がある場合は、自己判断で中止せず、医師・歯科医師に相談する
ただし、乾燥の原因によって必要な対応は変わります。
「水を飲めばよい」というだけでは改善しない場合もあります。
お口の乾きは、日常生活の不快感だけでなく、むし歯、歯周病、口臭、食べにくさ、話しにくさなどにも関係します。
「最近、口が乾く」
「舌がヒリヒリする」
「口臭が気になる」
「食事中に水分がないと飲み込みにくい」
このような症状がある方は、我慢せずに一度ご相談ください。
ムーカスによる検査では、お口の潤いを短時間で数値として確認することができます。
お口の乾燥が気になる方は、早めに状態を確認し、必要に応じたケアを行っていきましょう。

